子供の可能性を奪う褒め方

【子供の可能性を奪う褒め方】


《自己肯定感を高める》


子育て世代では近年当たり前に聞く言葉。


しかし言葉のイメージだけが先行して


『とりあえず褒めるのが良い』


と思って正しい方法を知らずに子供を褒めている人が非常に多い気がします…


褒めることが悪いとは言いません…


しかしそれはほんの少しの間違いで簡単に子供たちに危険な価値観を与えてしまう


《かなり難しい技術》だということは間違いありません。


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「凄~い!あなたが1番出来てたよ🎵」


「そんな事が出来るなんて凄いじゃな~い!」


「お手伝いが出来るなんてエライわねぇ」


「お兄ちゃんより凄いじゃん🎵」


いくつかある危険な褒め方の中でも最も危険なのが、この比較褒め…


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「凄~い!あなたが1番出来てたよ❗️」

(周りとの比較)


「○○が出来るなんて凄いねぇ~、エライねぇ」

(出来ない人、しない人との比較)


「お兄ちゃんより出来てるじゃな~い🎵」

(個人指定の比較)


など《他者と比較して評価する褒め方》はよく見掛ける声掛けですが、これが危険!


何故かというと…


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他者比較で褒められた子供は必然的に


『他者より優れている(評価される)ことに価値がある』


と認識します。


しかしそれが大きな大きな落とし穴


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そうして褒めれば褒めるほど


《他者より優れている(評価される)自分には価値がある》


『評価される自分=価値がある』


が、その子のアイデンティティとなってしまいます。


しかし、この『出来る自分』『優れた自分』という価値感は強い劣等感と紙一重にあります。


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例えば小学校低学年の様に皆がテストで高得点を取れるような時期は全く問題ありません。


比較褒めで簡単にヤル気はアップします。


しかしこのヤル気の原動力は「自分は優れているんだ」という優越感を満たしたいが為のモノです…


だから学年が上がり問題が難しくなると


『自分は優れていないかもしれない…』

『自分には出来ない…』


と本人が認識した瞬間にアイデンティティは崩れ去りヤル気と自信を失います。


すると


・私は勉強ができないアピール

・面倒臭いという態度や言葉


等など…


「昔はこんな風じゃなかったのに…」


といった《わざとやらない病》が始まったりもします。


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空手なら初級で入賞した子を


「優勝なんて凄いじゃな~い✨」

「勝ち上がってく姿がとても格好良かったよ🎵」


と褒めたり


「うちの子こないだの大会で優勝したんですよ~🎵」


と自慢したり


こうした褒め方をすると喜んで次も挑戦します。


始めの頃は…



しかし中級、上級と進むにつれ参加選手はみんな努力して来た子供たちばかり、初級の頃のように簡単に結果は出せなくなります。


すると優越感を味わうことがモチベーションだった子供は


『自分が勝てない…』

『自分より強い子が多い…』


と認識した瞬間、一気に自信を失い不安になり、


大会前の努力が出来なくなったり…


精神的な不安から試合直前に本当に体調不良を引き起こしてしまったりします。

(これは自分も嘔吐などを散々経験しているので子供たちの気持ちも良く分かります)


しかしそれは《評価される自分に価値がある》と認識してしまった子供が


努力を怠ったり、本当に体調不良を引き起こすことで『本当はやれば出来たハズ』という可能性を残すことで自分を守る


無意識の防衛本能なのです。


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そうなった時、もし周りの大人達が


「全然挑戦しない子」というレッテルを貼り何もしなければ、その子は成功する事しか挑戦しない


《挑戦に臆病な子》


になってしまいます。


【他者比較という手法で子供を褒めて自信を付けようとすれば、上記以外にも書き切れないほど多くのリスクを伴う】


子供を導く上で、これだけは覚えておいた方が良い知識だと僕は思っています。


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岐阜・各務原・関市で極真空手を指導している世界チャンピオン纐纈卓真のブログ!


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