【子供たちに必要な力】
子供たちの人生にとって必要な力とは何でしょうか。
・テストで100点取れること?
・空手の大会で優勝出来ること?
語弊があるかもしれませんが、今多くの子供たちが求められている《成績や学歴》《習い事の実績》は、それほど大切でしょうか?
将来子供たちが自らの人生を歩む時、本当に必要なのは
《人の立場になって考え、他者と協力出来る思いやり》
《自分の意思を貫く勇気》
《困難や挫折から立ち上がれる強い心》
など他者から評価される実績より、どんな環境でもやっていける、目には見えない《人間としての強さ》ではないでしょうか。
それらを築く土台となるのは【考える力】です。
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親は誰もが子供の幸せを願っています。
しかし責任感があり『こんな風に育って欲しい』という願いが強いほど
子供の失敗や挫折が不安になり
「こうすれば良いのよ」
「やらなくていいの?」
「努力しなさい!」
「もっとヤル気出しなさい!」
「分からないなら先生に教えて貰いなさい」
など…教えたり、やってあげたりして失敗や挫折をさせまいと、先回りして指示してしまいがちになります。
しかし、どんなに言葉を変えたとしても親から指示された子供が考えられるのは
「従うか、従わないか」
の2択しかありません。
子供は自らやるべき行動の結末を深く考えられなくなり、続ければやるべき事には常に親の指示が付きまとう為、
『やるべき事』は『やらされる事』に変わってしまいます。
やるべき事を「面倒くさい」と言うようになったら言い過ぎ、やり過ぎのサインです💦
また精神的成長に伴い、小学4年生頃から様々な場面で「親に従わない」という選択が出来るようになります。
するとたとえ親の指示が正しいと分かっていても『従ったと思われるのが癪だから』と、行動しない事で反抗を試みたりする傾向も出てきます。
(多くの方も子供の頃に経験した「勉強しなさい」➡「やろうと思ってたのにヤル気が無くなった」のパターンです)
そうなると
親側は「言ってもやらない」と言い。
子供は「言われるからやりたくない」となる…
それでも言い続けると…
思春期でドカーン💣💥反抗期や引きこもりの一因に…。
しかし子供を持つ親御さんなら分かると思いますが、これらは全て親の愛情なんです。
ただそういった接し方以外の方法が分からないだけ…
しかし『子供の為』と思って、失敗しないように先回りすることは、子供の考えるチャンスを奪う事に他なりません。
考える力を育てるには、
『なんで?』
『どうやれば出来るの?』
『やれる人はどうやってるの??』
『分からない(>_<)知りたい!』
先ずはそんな興味や探求心といったヤル気の源を邪魔しない事が一番です。
強くなる為にも「なぜ?」という疑問はとても大切です。
しかし《出来ないから》こそ《知らないから》こそ、疑問が生まれるんです。
先回りして、子供の《出来ない》《知らない》を奪えば考える力は育ちません。
子供が空手を習っている方は、他にも
《仲間の為に自分の知識や体験を役立てる喜び》
《仲間と共に励み、喜びや悲しみを共有する経験》
《努力して迎えた大会で負けて味わう挫折》
《出来ない技、勝てない相手に勝つ為に一人で悩むこと》
《挫折や失敗からどう立ち上がるか悩み、考える経験》
などなど、不安な時ももどかしい時も
『この子ならどんな事があっても大丈夫!』
『この経験はいつか「この子を強くしてくれた」と言える日がくる』
そう信じて、どれだけ時間が掛かっても焦らず、子供が《自ら答えを出し解決する》という経験を沢山する為にも影からこっそりサポートしてあげて下さい。
その経験が【考える力】を育て、将来必ず子供たちの人生にとって大きな力となります。