先日、情報番組の中で
【夏休みの宿題はいる/いらない】
というテーマのコーナーを見ていて
「夏休みの宿題はいらない」という意見の中で、理由に
「夏休みの宿題は親の宿題のようなもので、やらせるのが大変だし、やってないモノも多く毎年8月31日は私が徹夜しないといけない。9月1日の仕事は休まないといけなくなるから…」
という理由を挙げているお母さんが居て、かなり驚きました。
夏休み中に宿題をやる時間は十分あります。当然子供の宿題であって親がやるものでもやらせるものでもありません。(義務ではありません)
時間をどう配分してどう過ごすかは子供が決めれば良いことです。
習い事を沢山やっているなら時間を工夫したり、習い事の通う日を子供に提案してどう調整をつけるかを一緒に決めてもらえばいいのです。
自分なりにやって、終わらずに学校に行って怒られるのも、始めに終わらせて夏休みを気兼ねなく遊ぶのも、毎日コツコツやるのも全て経験。
子供が自分なりに考えて行動した上で、失敗や成功を体験して学ぶことが翌年の夏休みの過ごし方を決める為の経験や知識になるんです。
親が言ってやらせ、やらなかったら怒って無理矢理でもやらせ、それでダメなら親が責任を取ってあげていたら、この子は何処でやらなかった責任の取り方を学び、その失敗を活かして翌年の夏休みの宿題のやり方を自分で考えるんでしょう?
責任を取ったことがない子供は自ら考えて行動しないため毎年必ず同じことを繰り返します。
親はせいぜい「先にやっておいた方が後でやるより時間的にも余裕もって出来るから私は先にやっておいた方が良いと思うよ」くらいのアドバイスをすれば良いだけ。
やらずに学校に行って怒られたり困るのも貴重な経験。
子供が『やっぱりやっておけば良かったな~』と思うための失敗経験を奪ってしまってはいけません。(とてももったいない)
〔可愛い子には旅させろ〕
〔若い時の苦労は買ってでもしろ〕
みんな知ってるハズなのに
「可愛い子だから怒ってでも、優しく説得してでも足袋は履かせてあげたい!」
「苦労する我が子が可哀想だから私が手伝ってあげたい」
って、人は案外多いように思います。
素足で旅に出て足が痛くなったら帰ってくるなり、途中で靴を買うなり、自分で靴を作るなり、必要に迫られれば子供は何かしらの工夫を始めます。
そしてその経験と工夫が、その先の子供の人生に役立つ貴重な学びとなるんです。
だからアドバイスや提案はしても「可哀想だから」といって失敗や苦労に先回りしてはいけません。
他にも子供に頼まれてもいないのに子供がなかなか出来ないからと自由研究のネタを親がネットで探してあげたり、買ってあげたり…
今回の番組を見ていて、こういう事が当然だと考えている親が大人になった子供の
「就活している子供に口出しし親のやらせたい仕事に就かせようとする」
「辞表を親が出しに来る」
そんなニュースに出るような親になるのかなぁ~と思いました💦