何気ない一言で子供のやる気や可能性を奪っていませんか?

「なぜ?」って言葉の正しい使い方って知っていますか?


使い方次第でやる気を引き出す事も奪う事も出来る言葉です。


子供との会話の中に

「なぜ~(出来ないの)?」

そんなキーワードは含まれていませんか?


「なんで勉強しないの!?」

「なんでやらないの?」

「なぜあなたはいつも~なの?」

「なぜやりたくないの?」


こんな言葉を掛けられると子供は


「なぜ自分は出来ないのか?」

「なぜ自分はやりたくないのか?」


と、一生懸命に原因を考えます。もちろん答えは出てきます。


「○○だから出来ない」

「○○だからやりたくない」


ただ、親がそれを聞いた理由が「やらせたい」「反省させたい」だという事は当然子供は感じ取っているので、親に怒られない為に、思い付いた理由の中で一番体のイイ言い訳を口に出さざるを得なくなります。


この時、子供の頭の中は思い付いた沢山の「やりたくない理由」で一杯です。親はやらせてくて「なぜ○○なの?」と聞いたハズが、子供の中の「やりたくない」は膨れ上がります。


出てきた言い訳に親が納得しなければ納得しそうな次の言い訳を考え出します。

そうして子供が知恵を付けると「子供がこれだけ考えたんだから仕方ない…」と親は納得せざるを得ない状況になります。


「出来ない原因を探す」という行為は、実は「過去に起きた物事にマイナスな意味を後付けする」という行為です。


なので何気なくさせた「出来ない原因探し」は、過去の出来事から出来ない理由になりそうなモノを見出だしなさい。そして私が納得出来る「出来ない理由」を探してみなさい。と言っているのと同じ行為になってしまいます。


しかし出来ない理由として出てきた出来事が起きても「○○だから出来ない」と思うのも「○○だけどやろう」と思うのも本人次第なんです。

じゃあせっかくなら後者の挑戦する方にしてあげたいですよね?


そこで言葉掛けを


「どうしたら~(出来るかな)?」


に変えます。


「どうしたら○○出来ると思う?」

「どうしたら続けられると思う?」

「○○くんはどうしたら次は失敗しないと思う?」


そうすると子供は一生懸命答えを考えます。

(もちろん言葉に怒りや皮肉、脅迫的なニュアンスを入れれば無意味ですが💦)


出てくる答えは当然「どうやったら自分に出来るようになるか?」というものになります。


もちろん今まで自分の意見を聞かれたことが無かった子供は、なかなか答えが出せません。

そんな時は親は考えるヒントを出したり、提案してあげれば良いんです。


「私はこんな方法も良いと思うけどどう?」「あんな方法もありかなぁ~?」

「お友達に聞いてみるなんてのもどう?」etc…


もちろん選択するのは子供です。あとは子供が決めたら「それ良いと思うよ。じゃあそれで頑張ってみたら?」と背中を押してあげれば十分です。


そうすると、これから達成出来るかもしれない未来の可能性に目が向かうので『自分にも出来るかもしれない🎵』というプラス思考を作りやすくなります。


「子供のやる気が無いんです…」


という親御さんは多いが、やる気が初めから無い子供なんて居ません。ただ、色んな方法でやる気や勇気を挫かれた子供達は沢山居ます。


もし普段から「何故?」というキーワードを原因探しに使っている方がいらっしゃいましたら「どうしたら~?」に変えることをお薦めします。


たったそれだけでも子供の成長にプラスに働くと思います。


ps.長くなるので書きませんが、「なぜ?」という言葉は始めに書いた様にやる気アップにも繋がるキーワードです。

特に子供から出る「なぜ?」はやる気に繋がるキーワードなので大切にしましょう。