子供が勉強嫌いでお困りの方へ(学びを楽しくする工夫)③

「うちの子は勉強嫌いなくせに、ゲームばかりやりたがって困る」という親御さんへ。

 

文章力が無くて毎度長文になってしまうため第3段まで来てしまいましたが今回が最終章です

前回は『勉強のやる気がアップする方法』について少しだけ書きました。

今回も勉強にゲーム性を持たすなどのヤル気を上げたり、ヤル気を邪魔しない方法を書かせて頂くことにします。(前回の続きなので今回はからのスタートです)

簡易の小テストを活用する(小さな失敗リスクの中で成功体験を増やす)

挑戦権などを利用した達成イベントを作る

ゲームはプレイの度に成功と失敗があります。(毎回ドキドキします)またその繰り返しの後に大きな目標があり、その目標を達成したい為にコツコツ経験を積み重ねて目標達成を目指します。

ゲームでも義務的でつまらないのが、RPGのレベル上げ。楽勝な相手を淡々と倒し続け自分のレベルを上げなければならず、義務的な為つまらないと感じる人が多いが、レベルという形で数字が見えるし、その後に明確な目的や目標があるから頑張れるようになっています。

勉強だと『ただこなすだけの宿題』等はRPGのレベル上げと同じ分類。しかも成果も分からないので成長している実感も無い。更に宿題を積み重ねた事で達成したい自分の決めた明確な目的や目標も無いことが多い。

これでは楽しいわけがありません(-_-)

日々の宿題や勉強は、誰からも評価を受けずドキドキハラハラ出来ない。成長を感じられない。自発的目標が無い、といった欠点があるので、勉強をゲーム感覚にするために小テストを上手く利用します。

簡単な小テストから始めれば、ちょっとした失敗リスクと成功体験が頻繁に経験出来て勉強にドキドキハラハラ感が出せます。

例えば最初は頑張れば1分とかで終われるレベルのテストや遊びやパズルみたいなモノから始めれば良いと思います。

(家庭の小テストはクイズやゲーム形式など、学校の物とは違ったアレンジ問題にした方が新鮮でヤル気になりやすいので、最初は数独やぬり絵パズル、日本地図パズルや将棋問題なんかも脳を鍛える勉強に良いと思います!勉強は学校の教科書に載っているモノだけではありません)

ちなみにヤル気というのは「出来た!」や「前より成長した」という実感等の繰り返しから来るもので、「出来ない」の繰り返しはヤル気を折るだけなので、問題は子供のレベルに合わせて、例えば「ミスをしなければ100点が取れるんじゃないかな~」と思うような問題にしてあげて下さい。

ただし簡単に出来てしまうモノばかりでは楽しく無くなるので、頑張れば出来るというレベルの調整は保護者の方の腕に懸かっていますf(^_^;)

(あくまで一例なので100点を取れなくても自分の成長を感じられるシステム「例えば超簡単な問題を30秒で何問解けるか等」を構築するなど他の方法もいくらでもあると思います)

小テストをする場合は直ぐに結果発表してあげます。(時間が空くとドキドキ感が激減してしまいます)また親も楽しんで採点していれば問題ありませんが、採点時や採点後の声の掛け方は注意が必要です。ちなみに結果が悪くて50点だろうと点数を出した時点で点数への評価は受けているので、点数に対する酷評などは一切せず、「次頑張れ!」くらいの声をかけて下さい。

 

・簡単に作れる具体的な小テストを数学で作成してみました!

みなさんも一緒に下記の問題に挑戦してみて下さい。

九九が出来れば解ける問題10問。

多分早ければ30秒掛からないと思いますが、とりあえずタイマーに30秒をセットし、紙とペンを用意して下さい。
○に当てはまる数字を回答して下さい。

ではよーい

スタート(^o^)

×=

×=

×=

×=56

×=42

15÷=

48÷=

÷=

××=

×××=

終わりです!


答えは複数あるので自己採点でお願いしますf(^_^;

ところで制限時間で100点取れましたか?

回答中は少しハラハラ、そして解けた人は軽い達成感、解けなかった人は何気に悔しい

ってなりませんでしたか?

もしそういう感情の起伏を少しでも感じて貰えたらこの小テストは成功です(^^)

他にも国語なら

・かてい=(漢字で3コ以上書け)

とか

・わざと小さな間違いのある漢字もいくつか手書きで書いて、正解の漢字はどれ?とか

学校の勉強に則したモノでもこんな問題なら2~3分で作れます。

子供が「こんな問題なんて楽勝だよ(^^)」って調子に乗っても急に解けないような難問ばかりにするのはやめて下さい。逆に調子に乗ってれば少しレベルを上げた問題にも挑戦意欲を示します。

調子に乗せられれば「『こっちの問題は難しいから多分100点は取れないと思う』けど、もし条件を達成したらこっちの問題に挑戦しても良いよ」という感じで挑戦システムを作れば勉強なのに子供はやりたがります

例えば大きな表を作成して「所要時間」「得点」などの結果を一覧で見られるようにしてあげます。ここに得点別のシールや時間別のシールを用意し、

 

「100点なら銀、90点以上なら赤、80点以上なら黄色、それ以下は無し」

「所要時間1分のテストで40秒以内で100点なら特別金シールを金シール専用カードに貼ってもらえる」

などのルールをまず決めます。

そして金シールを3枚貯めると1回特別難問に挑戦出来る等のルールを付加してあげます。

(条件達成の報酬は次への挑戦に結び付くものであることが大切で、お菓子などのご褒美などでは伸びなくなります)

こういった達成条件と挑戦のシステムは上手く使えばヤル気を上げてくれます。

ちなみに一覧にシールを貼っていくのもゲームのコレクション集めのような効果を生み、シールの為に頑張ったりする動機付けにも使えます。

今回書いている勉強にゲーム性を持たせて楽しくする事の最終的な目標は子供に「知識を学ぶこと」「成長すること」の楽しさを知って貰うことです。

それまでは期間を決めて難易度を上げたり新システムを考えたり、学びが新鮮で楽しめるよう考えましょう。

ただルールやシステム作りをするのなら、親が面倒臭がって途中で投げ出さない事が大切です。親が子供の為の努力を面倒臭がるなら「勉強が嫌いで困っているんです」なんて口には出来ません。

何故なら宿題を面倒臭がっている子供と言っていることが変わらないからです。まずは子供と一緒に学び成長する事を楽しみましょう。

結果ではなく努力や課程にフォーカスして声を掛ける

ゲームって頑張って練習したり努力して積み重ねた成果が「プレイの成功」「目標の達成」といった形で直ぐに返ってくる為にヤル気も上がるし、「こうやってやってみたら出来た!」といった工夫や課程が自発的だから、成功するまで練習したり努力する事の大切さも実感するので、もっと頑張ってゲームをやりたくなります。「ゲームは頑張って練習したい!」という発想はココから生まれます。

そして友達同士で「新しいゲーム買って貰ったよ!」「いいなぁ~羨ましい!!」とか「自分は○○って技をマスター出来た」「自分なんてもう○○も出来るよ!」「マジで!?スゲー!」といった交流を持つことでライバル心を燃やして次の目標としたりします。

だけど勉強は友達同士で「俺、新し問題集を買って貰ったよ!」「いいなぁ~俺も欲しい!」とか「俺は分数の掛け算はもうマスターしたぜ!」「俺なんて割り算までいってるよ」「まじで!スゲー!」なんて会話はしません

ほとんどの子供にとって勉強は「自ら欲した物」ではなく「大人から押し付けられた物」という感覚なので、(勉強に対しては)結果を出す為の努力といった課程の大切さを学べていない事がほとんどです。

だから勉強が得意な子達が普段勉強している事実には目を向けず、「○○くんは頭が良いから」「○○くんは勉強好きで特別」とか、自分は何の努力もせずに結果だけ比べて「自分は出来なくても頭が悪いからだ」と決め付けて普段の勉強をしない子供が多いのです。

そしてこれは親が気付かず、そうなるように接してしまっている場合が多くあります。

例えば数学が苦手だという子供は、親から(数学の点数が悪いと)「やっぱり私達の子ね~余計な所が似ちゃうのね~」「私も数学が苦手だったから」といった遺伝を理由にした声掛けをしたり「あなたは数学が苦手ね~」「いつも数学の点数は悪いわね~」といった「あなたは数学が苦手な子」という決め付けキーワードを投げ掛けている場合が多々あります。

これでは結果だけにフォーカスして「普段の努力をしていないから出来ない」という事実を外的要因にすり替えてしまい、子供が「自分は遺伝的に数学は出来ないから仕方ない」「自分は元々数学は苦手」だから「努力しても多分出来ない」と認識してしまい、努力の価値や成功するまでの課程に目が向かず、その大切さに気付けない状態になってしまいます。

こうなると間違い無く数学の点数は伸びなくなります。

逆に、たとえ友達より点数が悪かろうが、平均点が取れなかろうが、普段から「あなたはいつも宿題をちゃんとやってるからそれだけの点数が取れるんだね~」とか「普段から宿題やってる効果が出てるんだね」といった声掛けをしてあげて下さい。(実際に本当に何もやっていなければテストの問題なんて解けないですから)

時間掛かりますが、そういった声掛けをしていくことで徐々に「やれば出来る」という認識を持てるようになります。そうなれば自ずと点数は上がっていきます。

 

(心理学的にも証明されている声掛け効果の応用なので、詳しくは「ゴーレム効果」「ピグマリオン効果」を調べて下さい)

あまり沢山書いても意味もないと思うのでで終わりとなります。

勉強をゲーム感覚で楽しむ為にはどうすれば良いのか?等について少しだけ具体例を出しながら説明させて頂きましたが、読みながら「自分ならこうするな」っていう方法を考えられている方もいらっしゃると思います。

 

「どんな方法が子供にとってベストか?」は自分たち親にとっては永遠のテーマだと思いますが、まずは読まれているあなた自身が「この方法が良いかも?」「こうしてみたらどうだろう?」と思った事を始めてみるのが、その家庭でのベストな方法を見付け出す最短の方法だと思います。

どんな形であれ、学ぶことの楽しさ、積み重ねる大切さ、成長を感じられた時の充実感などを味わうことは子供にとって大切な経験となります。

簡単では無いかもしれませんが、自分の対応を工夫したり、改善した事で子供に良い影響が出た時は何物にも変えられない喜びや充実感が得られ、それがまた次の工夫に繋がります。

ほんの小さな事でもよいので小さな一歩を踏み出してみてください。

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