前回に続いて、どうすればヤル気が出るの?って話をしたいと思います。文章力が無くて長文になってしまうので申し訳ありません。
空手に関係なく子供のやる気に興味がある方は読んでみて下さい。
よく聞く「もっとヤル気を出せ」「もう少しヤル気を出して」って言葉ですが、これはやる気を減らす効果は高いですが、ヤル気を出させる効果は100%ありません…
同じような言葉で「勉強しなさい」や「なんで○○しないの!」「やるの?やらないの?どっち?」も同類で、やろうと思っていた小さなヤル気もへし折ります(-_-;)
基本的に上記の言葉は見ていてヤル気が感じられないから掛けてしまう言葉ですよね?しかし「面倒だな~」と思ってやっている事に上記の言葉を掛けられて、やる気がみなぎって来る方って居ますか??
基本的にヤル気は「出来た」の繰り返しから生まれるモノで成功体験の積み重ねです。また自分の目標・憧れに近付けている実感。誰かの役に立てているという充実感といったモノで生まれてきます。(以前にも書いたドーパミンが深く関係してきますので、ここでも自発的行動を伴うかがカギになります)
ちなみに負けや屈辱、挫折がヤル気の源になることもありますが、これは本人が努力して来て一定のレベルに達したという自覚や慢心がある前提でタイミングが合えば効果がありますが、その前提が無いと気持ちを完全に折ります。
ですから普段子供の行動に対してダメ出しばかり、子供が小さな努力をしても「そのくらい誰でも出来る事だから」と声も掛けず、親の言った事が出来た時だけ褒めていてはヤル気は無くなっていく一方です。
父兄とお話しさせて頂く時によく例え話をするのですが…
お母さん。
料理教室に行って先生に「もう少しお出汁を丁寧にとって一手間かけるともっと美味しくなりますよ」と言われれば納得出来ますよね?更に言われた通りにした後に「凄く美味しくなりましたね!」って言われれば『勉強になったなぁ~』って思えますし、次もやろうと思えますよね?
では、作って出したご飯を旦那さんが「いただきます」も言わずに食べ、「なんでいつもちゃんと出汁をとらないの?ちゃんととればお前でも美味しく出来るのに」と言われて納得しますか?
「もう一回作り直してみなよ」って言われて作ったとして「ほら!やっぱり美味しくなった!やれば出来るじゃん」と言われて嬉しいですか?次も美味しく作れるように頑張ろうって思えますか?
お父さん。
尊敬する上司に「同期の○○に先を越されてしまったけど、頑張ればお前なら直ぐに追い越せるぞ!」って言われたら「おっ!そうかな~?じゃあ頑張るか~」って気になると思いますが、奥さんに(稼いでくるのが当たり前という態度で)普段から労いの言葉も掛けられず、「同期の○○さんの旦那さんはもう課長よ。なんであなたはまだ係長なの?努力が足りないんじゃない?もっと頑張ってよ」って言われてヤル気になりますか?
要は専門家でもない身近な肉親に自分の専門としている事柄を批判されたり、アドバイスをされると逆効果なんです。
これを子供にすると?
習い事に通っている事や普段学校に通っている事を「そんなの通って当たり前」という態度ばかりで、掛ける言葉が「勉強しなさい」「もっとヤル気出しなさい」と言っている事と同じです。
ではどうすれば良いか?
小さな成功体験をさせてあげる。若しくは「あなたの行動が私達の為になっています」と伝えれば良いんです。
社交辞令的でも構いません。奥さんの料理にはアドバイスではなく「いつもありがとう」「今日も美味しかったよ」の一言を加えるだけで、次の料理を頑張る励みやヤル気の源になります。
たとえ奥さんの料理が手抜き料理だったとしても同じように声を掛けてあげて下さい。手抜きをしたことは本人が一番分かっています。だからわざわざ言わなくても良いんです。心の中で『今日は手を抜いちゃって悪いなぁ~』って思ってる時にでもお礼を言われれば『次は頑張って作ってあげよう』って思えます。
旦那さんの仕事に「いつも家族のためにありがとう」「本当に感謝してるよ」と言うだけで、もっと頑張って家族の為に働こうと思えるようになります。これも本人が『努力してないなぁ~』と思っていれば日々の感謝の言葉が『家族のためにもっと頑張ろう』って思う起爆剤になります。
そして感謝の言葉は例え毎日言われても嬉しいもので、繰り返しの事柄のヤル気を支え続けてくれます。
どうしてもアドバイスをしたいなら、普段からそういった言葉を掛けて、その言葉の後にアドバイスを付け加えるようすると心に届く言葉になりやすくなります。
例えば習い事に通っている事に対して、たまにでも良いので(例え努力が足りないと思っても)「今日も頑張ってたね」や「いつも頑張ってるね」と声を掛けてあげて下さい。
『頑張ってるように見えないからどうしても言えない』って人はたまにで良いので「頑張って続けてるね!一つの事を続けるって凄いことだよ」って言うだけでも良いです。
親と同じように頑張り具合は本人が一番分かってるので親は「本当はもっと頑張れるんだけどなぁ~」って思わせるくらいで丁度良いんです。
本人がそう思っていれば、ある時「もっと頑張れるくらいだったけど、せっかく褒めて貰えたし、今度はもう少し頑張ってみよう」って思うキッカケになります。
逆に「もっと頑張って」「ヤル気を出して」というは「あなたは頑張っていない」「あなたにはヤル気がない」と伝えているのと同じで、「これだけやっても、もっと頑張れっ言われるし、シンドイからとりあえず今のままで良いか~」「どうせもっと頑張れって言われるし、このくらい手を抜くくらいなら同じように言われるだけだろう」という気持ちになってしまいます。
もしヤル気を無くした子供に掛ける言葉が分からない時は、自分が言いたい事を言うのではなく「自分が子供と同じ立場だったら?」と考えて、言われたらヤル気の出る言葉を探してあげてください。
ちょっと長くなり過ぎたので簡単な例え話までで結論については、また今度書かせて頂きます。
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